ホームページをご覧になり、ご相談をいただきました。　　書斎に置く机です。

ご自宅へお邪魔し、いろいろとお話をさせていただきました。　　打ち合わせの結果、主となる机とその横に置く脇机の二つを配置することで決定。　　まず第一弾として脇机（ワーキングデスク）のお誂えとなりました。

脇机ですので、奥行は少々浅めの480ミリ、小物類を収納する引き出しを二枚設けました。

引出しの作り方も様々ですが、最もシンプルなインセットタイプにて作成しました。　　引き出しを完全に枠内に収めてしまうタイプです。　　最もシンプルですが、細かな寸法の調整に気を使います。

引き出しを収納した時にきれいに見えるように、引出しの隙間を極力なくすように作るのですが、湿度による膨張で閉まりにくくなることもあるため、後日の鉋調整を前提とした作り込みになります。　　このため、ご近所限定の構造なのです・・・遠方の方、スミマセン。

取っ手もいろいろと悩んだところで、お客様自らアンティークショップで見つけられた物をお取り付けいたしました。　　少々くすんだ真ちゅう製の取っ手です。　　チェリーの質感と良く合います。

また、ちょっとデザイン上で遊びを・・・ということで、横の幕板の下に少しカーブをつけてみました。　　ささやかですが、優しいイメージになったように思います。

シンプルだけれど、細部にこだわった机です。　　細かな一つ一つに思いがこもっているのです。