素材　：　パイン　ウォールナット　チェリー
仕上　：　オイル仕上げ
サイズ　：　400×300

ご覧の通り、トレイです。
実は、今までいろいろなトレイを作ってきましたが、作るたびに難しさを感じます。

何気ないように見えて、なかなか難しい。　　
最初に作ったトレイは、私のカミさんが持って一言　「重い・・・」　　そのとき初めて、そうか、トレイは軽くないとだめなのか・・・と間抜けな自分に気付いたのでした。　　男にはなかなか分かりにくいことでした。

それからというもの、軽さの追求をしながら徐々に改良を加えていきました。　　軽くすることに反比例して、強度は落ちてきますので、そのあたりをどのようにバランスさせるかということがちょっと難しいのですね。　　

なんて、大げさに書いてみましたが・・・一つの結論がこれです。
本体には軽いパインを用いています。　底板もパインをぎりぎりまで薄くして用いました。　　取っ手の部分はウォールナット、チェリーなどでアクセントをつけ、丸い手係りの穴を設けました。　　本体四隅の結合は、三枚組みと呼ばれる丈夫な木組みを用い、補助的に真鍮釘を打ち込んで強度を確保するのと同時にアクセントにしてみました。

何気なく見えて、試行錯誤のかたまりです。
合板を用いず、無垢板だけを使って軽さを追求したトレイです。　　一度お試しください。