＜リビング側＞
パソコン収納スペース
スライド棚にキーボードが入ります
下の引出しはCD専用

ホームページをご覧になりお問い合わせをいただきました。

新築中のご自宅のリビングに置くアイランドタイプのカウンターです。　　キッチンとリビングの間仕切りとして、また、食器や調理器具などの収納として使いたいとのご要望でした。

工房においでいただき、ご新居の図面を見ながらの打ち合わせでした。　　幅1800ミリ強で、間仕切りとして椅子に座ったときにキッチンが見えないようにするために、高さも1200ミリ超という大きなものです。

収納については、リビング、キッチンの両側から使える形で、リビング側にはパソコンを収納し、キッチン側には食器や調理器具をしまうことができるような構造にしました。　

リビング側の扉を開けるとパソコンの収納スペースになっています。　　キーボードはスライド棚の上に置き、使う時は手前に引き出すことができます。　　扉の下にはCD専用の引き出しを設けました。
扉、引出しの取っ手は真ちゅう製・・・ちょっとこだわってます。

キッチン側は、右に調理器具を収納するラックを設けています。　　可動棚が二枚、器具の大きさに合わせて上下することができます。　　また、棚板には配線用の切欠きを設けており、配線をむき出しにすることなく、収納した状態で機器が使用できるように配慮しました。　　

左側は食器専用の引き出しです。　　大きさ違いで6枚、たっぷり入りそうですね。

さらに、引出しの左にはマガジンラックをつけました。　これで、新聞や雑誌をきれいに収納することができますね。　　

さて、配線についてですが、電源、PC用の光ケーブルなどのコンセントは、カウンターの中央床に設置しています。　　ご新居の設計事務所の方と打ち合わせをしながら、カウンターの設計に合わせた位置にコンセントを配置してもらうようにしました。　　タイルについても、お互いの寸法を確認し、それに合わせて配置を決めていきました。　　プロの方との打ち合わせはとても刺激的で、納品の時にぴたりと位置が決まったときはちょっと感動しました。

このように、配線は床取り出しになりますので、カウンター下部の鏡板と、ラックの底板は固定せずに、簡単に取り外しができるようにしています。　　

まあ、書いているときりがないのですが、何度も打ち合わせを行い、使い勝手に応じてアイデアを満載したカウンターです。　　　かなり複雑な構造のために、製作時にはミスをしないようにとても神経を使いました。　　でも、その甲斐あって、とても存在感のある重厚なカウンターになったのではないかと自負しています。　　　

苦労した分喜びも大きい・・・そんなものづくりの醍醐味を味わうことができました。　　ありがとうございました。