素材　：　パイン　パイン集成材　
仕上　：　水性ステイン　+　着色ウレタン仕上げ
サイズ　：　2900×450×450（高）

ホームページをご覧になり、お問い合わせをいただきました。　　大きなリビングボードです。
メールでお問い合わせをいただき、お宅にお邪魔していろいろと打ち合わせをさせていただきました。　　

壁沿いに長く置けるボードをご希望で、市販の物もずいぶんと探されたのですが、良いものがなかったとのことでした。　　キャビネットなどのいわゆる箱物家具と呼ばれるものは、収納するもの、お部屋のサイズなどによって千差万別、百の家庭があれば百通りの仕様があります。　　市販でぴったりとした物を見つけるのは難しいように思います。

ご覧のように、左壁にぴたりとつけて、そこから右に伸びる形です。　　ところが、左壁にはコンセントが・・・ここから全ての電源を採らなければなりません。　　

このため、リビングボードの側板を大きくくりぬき、貫通させました。　　そして一番左には小さな扉をつけ、この中に配線スペースを設けました。　　　扉を開くと、くりぬいた側板を通してコンセントから電源を取れるようになっています。

その横はＡＶ機器を収納するスペースです。　引き扉に5ミリの厚いガラスをはめ込んでいます。　　さらに横は上下二段の引き出し・・・A4の紙がゆっくりと入る大きさ、収納力はたっぷりあります。





続いて引き出しの横ですが、ここは奥様がお持ちの化粧箱を収納するスペースになっています。　　下にキャスターがついており、引き出すと中から化粧箱が現れる仕組みです。　　収納してしまえばご覧の通り・・・ぴたりと収まります。

そしてその横・・・いちばん右側になりますが、ここは様々なものの収納スペースです。　　

さて仕上げですが・・他の家具との調和を考えて濃い色をご希望でしたので、いろいろと打ち合わせをさせていただいた結果、パインの集成材に着色を施すことにしました。　　数種類のステイン（着色剤）で濃いチョコレートブラウンに着色しています。　　パインも着色を施すと重厚なイメージになりますね。　　ＡＶ機器のシルバーと、チョコレートブラウンの対比がきれいです。　　

パインはクリアで仕上げることが多いのですが、着色するとまた違った魅力になりますね。　　私にとってパインの新たな可能性を発見する記念すべき作品となりました。　　　　ありがとうございました。