経机（きょうづくえ）です。
お仏壇の前に置く小さな机で、香炉や鐘などを置いたりしますね。

住宅事情の変化に伴い、最近ではあまり見かけなくなったようにも思いますが、やはり仏前に置く机として備えておくと、何かと便利であります。

ご相談をいただいたのは、ご身内がお亡くなりになってすぐのこと。
仏事への備えとして、ご依頼いただきました。

お仏壇は小ぶりのもので、これを祭壇の中心に据え、その手前に経机を置くことにしました。
簡素ながらも、これで立派な仏間になります。

ところで、経机と言っても必ずしも決まった様式があるわけではありません。
昔ながらの様々な装飾や彫刻が施されたものもたくさん市販されてはいますが、やはり今の住宅に置いてあまり違和感のないものにしたい。

それでいて、経机としての意匠を備えたもの・・などと思案しつつ、デザインを進めました。

ご覧のようにシンプルな形ですが、天板両端の筆返し、そして接地面に渡したすり脚が経机の雰囲気を感じさせます。

小さな引き出しも備えており、この中に線香やろうそく、マッチ（最近はライターですね）などを入れることができます。

素材はお仏壇に合わせてホワイトオークを用いました。
お仏壇、祭壇と合わせて立派な仏間となりました。
（ご遺影などがありますので、撮影は自粛）


いざ探してみると、種類はたくさんありますが、意外とこれと言ったものがない経机。
特殊なアイテムですが、お探しの方もいらっしゃるのではないでしょうか？

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