天井にまで届く、大きな食器棚です。

最初にお問い合わせをいただいた後、ご自宅へ伺って打ち合わせをいたしました。
キッチンの横に置く食器棚で、できるだけたくさん入るものがほしいとのことでした。

サイズはキッチンと、キチンと揃えたい　(^^ゞ

となると、奥行きは65センチほどにもなり、かなりのボリュームです。

「分かりました、大丈夫です！」

それでですね・・・天袋も欲しいんですよね。

「えっ？？」

いや、もちろん天袋を作ることもできるのですが、問題は壁の強度なのです。
一般的に、壁は石膏ボードで作られていることが多く、食器棚を取り付けるには強度が足りません。

果たして、、後ろ壁を叩いて探ってみたところ、やはり石膏ボードでした。
補強板は入っているようですが、サイズ等はいまいちよく分かりません。

軽いものならそれでも大丈夫ですが、入れるものは食器。
相当の重量になりますので、これを壁に取り付けるには不安が残ります。

食器を満載した天袋が落下したら（汗）
悪夢です。


どうしようか？？
と、あれこれ考え、出した結論がこれです。

壁につけられないなら、下から持ち上げれば良い。
下から支柱を立ち上げ、Ｌ字型の梁を出して、その上に天袋を乗せる構造です。

天板の高さはキッチンと一緒。
これで、広大な作業スペースが確保できますね。

もう一つの大きな特長は、この異型天板。

これ、トースターを置くための専用スペースです。
天板上の機器の配置を考え、このようなユニークな形となりました。

こんなこと、手作り家具でなければ絶対にできませんよね。
エヘン　


ちなみに、天板奥にはコンセントも付いており、便利です。

色合いは、キッチンに合わせて同系色としました。

大きなものでしたので、搬入も大変でしたが、お客様にもお手伝いいただいて無事設置。
天井まで、クリアランスゼロで収まりました。

上から下までまるごと収納。
何かと物が必要なキッチン周り、スッキリ収納の強力な助っ人です。