素材　　：　チェリー
サイズ　：1600×900×680（高）
仕上　　：　オイル仕上げ

マンションを購入したのを機に、ダイニングテーブルを誂えたいとのご相談でした。
幸いなことに車で行くことのできる距離でしたので、お宅にお邪魔し、いろいろとお話をさせていただきました。

一生物と思えるようなテーブルをご希望でした。　　いろいろと家具屋も訪ねられたそうですが、良い物がなかったとのことでした。

確かに・・・テーブルというもの、家具の中でも最も部屋の面積を占めるもので、黙っていてもその存在感は圧倒的です。　　それだけに、本当に満足できるテーブルを持つことは、それだけで日々の生活が楽しくなることでしょう。　　所有することが喜びとなるような、そのようなテーブルを作りたい・・・・そう思います。

「重厚なものを・・・」とのご要望にお応えして、天板を厚板で作り、脚もそれを支えるのに十分な太さとしました。　　材種は床の色と同系色のチェリー材を使用・・・磨きこむほどに艶が出てくる素晴らしい木です。

　

デザインはいたってシンプル、大人数がゆっくりと座ることができるよう４本脚としました。　　脚の外側にはゆるいカーブを手鉋で削りだして少し変化をつけています。　　ちょっとのことで、雰囲気がやさしくなります。

また、写真では少し見づらいのですが、天板、脚などの面取りは機械をあえて使わず、やはり手鉋で仕上げました。　　一つ一つの面を手で削りだすことで、機械仕上げとは一味違った、ほっとする味わいになります　（自画自賛かも？？）

納品時にコーヒーをいただきました。　　安らぎのひと時です。　　やはり、木のテーブルって素晴らしいですね。