ホームページをご覧になり、お問い合わせをいただきました。
銀食器を収納するケース・・・カトラリーケースのご相談です。　　実際に食器をお持ちいただき、打ち合わせをさせていただきました。

スプーン、ナイフ、フォークなど・・・7種類の食器、合計48ピースをうまく収納できるような箱で、引出しタイプにしたいとのご要望を受け、設計を進めていきました。

引出しの内部には、引出しの出し入れ時に食器が暴れないようなストッパーを設けなければなりませんが、この設計が結構大変で、お借りした食器を作業台の上に並べ、それぞれをあっちに置いたり、こっちに置いたり・・・

これはこっちで・・・これはここだろう・・・そうなると、あれはあっちで・・・で、それはそっち・・・ああ？　そうなると、これが入らない・・・となると、これをそっちにやって・・・　　まあ、このようなことを延々と繰り返しながらパズルを解いていくような、いや、パズルを作っていくような感じでした。　　しかも、このカトラリー、なんと純銀製です。　　うっかり落としでもしたら・・・・　　いやあ、大変でした。

収納した時の姿は上の通りで、きれいに納めることができました。　　こうして並べてみるとちょっと壮観ですね。　　引出しの取っ手には、くすんだ真鍮を用いてアクセントをつけました。

打ち合わせはとても楽しいもので、私の知らない銀食器のことをいろいろ教えていただきました。　　お客様の銀に対する深い思いを感じ、それにお応えできるような箱作りを目指しました。　　得がたい機会を与えていただきありがとうございました。　　カトラリー共々、ご愛顧ください。