カップボードのように見えますが、本棚です。

いろいろな機能が盛り込まれた本棚、ご紹介いたします。

文庫本をたくさん、そしてすっきりと収納したい、とのご要望でした。
工房においでいただき、あれこれとアイデア交換。

まずは、棚を前後二列に配置しました。

上の写真をご覧ください。
手前と奥にそれぞれ棚板があり、それぞれに文庫を置くことができます。

ただ、これだと奥の本は取り出しにくいですよね。

そこで、こうなりました。
実は、裏側は板扉となっているのです。

表はガラス扉、裏は板扉・・
表、裏の両側が開き、それぞれから本を出し入れすることができます。

でも、本を入れてしまったら重くてなかなか動かないのでは？

アクセントとして、引出しの前板は材種違いのチェリーを使いました。
年月の経過と共に、両者の色の違いが際立ってくることでしょう。


さあ、これで整理上手♪
心置きなく、勉強できますね。

いえいえ、実はこの本棚にはミニキャスターが組み込まれているのです。

床と本棚の境界をよーく見てください。
本棚は5ミリほど床から浮き上がっているのが分かるでしょうか？
（分かりにくいな〜　おまけに床が凹んでいるし・・）

ともあれ、本棚底部にはキャスターが内蔵されており、本棚全体を支えています。

このため、本を満載しても簡単に動かすことができるのです。

両側使いなので、もちろんお部屋の真ん中に置いてもOK。

また、壁付けでも、気分に応じてガラス扉を前にしたり、板扉にしたり・・

そんな楽しみもありそうですね♪

アイデア満載の本棚。

注文家具の真骨頂です！