重厚なラックです。

奥行きは570ミリもあり、これほどの奥行きがあるラックはそうそうはありません。

何に使うラックなのでしょうか？

などと勿体をつけつつ、冒頭の作品タイトルどおり、オーディオラックでございます。

それも、高級オーディオ用です。

音楽のデジタル化に伴い、最近ではオーディオ機器も小型化の一途をたどっています。
なんせ、今の機器は手のひらに入るほどなのですから・・

しかし、
根強いファンに支えられて、高級オーディオの命脈は今でも途切れることなく、連綿と続いているのであります。

ところが、それらの機器を収めるラックとなると、、これが滅法少ない。
機器の小型化に伴い、大きなオーディオラックは市場からその姿を消してしまいました。

このようなとき、我々手作り家具屋の出番であります。

さて、このラック、、特筆すべきはその奥行の深さ。
さらに、突板合板などを用いず、全て無垢材で製作してくれ・・・とのご要望。

そして、棚板の高さ調節も出来る構造にしなくてはなりません。

天板厚みは40ミリほど。

高級オーディオをを収めるのにふさわしい重厚さです。
そしてもちろん、ウォールナットの美しさと存在感が際立っているのも大きな特徴です。


ラックだけでも、所有する喜びを存分に満たしてくれることと思います。

バージョン違いもあります→オーディオラック8

なかなか難しいご要望でありましたが、棚板の両端に端バメという反り防止材を直交して取り付け、さらに、本体の柱に溝を設け、この溝に棚板がはまりこむ構造としました。

さらに、ガタツキや共振防止のために、左右からボルトで連結しており、これで棚板はブレることなく、きっちりと本体に固定されます。


余談ながら・・
撮影時にボルトを忘れるという失態を犯したため、写真には写っていませんが、皆様に於かれましては、ああ、横からボルトを差し込むのだなぁ・・と想像力を働かせて見てくださいネ）